まなびクエストとは、子どもたちの「学ぶ力と自分らしさ」を育むための、小学生向けのプログラムです。子ども1人に対して2名の担当ボランティアが継続して関わり、コーチング的な対話を通して、子どもの学びやがんばる意欲を支えます。
まなびクエストの流れ
- チェックイン
まずは、その日の自分の状態を伝えるところから始めます。客観的に自分を見つめて、状態を数値化することで、メタ認知力を育みます。
- まなびタイム
子どもといっしょに何に取り組むかを考えて進める学びの時間です。子ども自身が「やりたい」という気持ちを大切に、無理に何かをやらせるのではなく、「何をやろうか」と相談して、合意をしながら一緒に学んでいきます。教科書の音読・漢字の練習・計算問題・文章題をいっしょに考えるなどの「学校でのまなび」だけではなく、想いや出来事を相手に伝えるための対話や、語彙力や思考力を高めるためのまなびゲームなど、子どもの状況に合わせてさまざまな形で、子どもと大人が共に学ぶ時間です。
- チェックアウト
その日の活動を振り返り、次回までにやりたいこと・楽しみなことなどを宣言しあう時間です。次回までの見通しを持ち、先のことを考える機会を提供します。
まなびクエストのキーワード
- 子どもと「いっしょに」を大切にする
子どもとは、対等な関係である「一人の人」として関わります。HUGメンバーは「子どもに何かをやらせる人」「子どもを教え導く人」ではありません。「子どもといっしょに何かを楽しむ」「子どもといっしょにわからないことを考える」など、子どもの目線に立って「いっしょに」学んでいく存在です。
- 子どもそれぞれの状況によりそう伴走者であり、ロールモデルにもなる
それそれの子どもの学習態度の段階や、本人のその日の意欲・気持ちに寄り添いながら、伴走する意識で対話を重ねていきます。子どもだけが学ぶ・楽しむのではなく、HUGメンバーも共に学び、楽しむ姿を見せていきたいと考えています。
- 子どもの斜め後ろから、変容を受け止める
HUGメンバーは、子どもの学習態度を無理に上にあげようとするのではなく、あくまで本人の気持ちに寄り添います。また、さまざまなきっかけを提供することで、子ども自身が変容するための機会をつくり、その変容を受け止め、見守っていきます。